阿蘭陀船 北原白秋 作詞 藤井清水 作曲
一つ 肥前の長崎に
阿蘭陀船が舞い込んだ
舞い込んだ
二つ 不思議な切支丹
伴天連尊者がお土産は
お土産は
三つ 聖礫(みくるす) デウスさま
おん母マリヤの観世音
観世音
四つ よい御子 神の御子
洗礼なさるはヨハネさま
ヨハネさま
五つ イエズス・キリストス
南無や波羅韋僧善守麿
善守麿
六つ 厩のまぐさ桶
聖廟(おはか)はユダヤのエルサレム
エルサレム
七つ 南蛮 爪哇(ジャワ)過ぎて
ルソン 漢門(アマカワ) 平戸灘
平戸灘
八つ 病にゃ蘭法医
解剖(ふわけ)のお書物 麻酔薬
麻酔薬
九つ コンダツ 顕微鏡
写真に油絵 砂時計
砂時計
十 遠眼鏡 エレキテル
幻燈にラベイカ オルゴオル
オルゴオル
みんな揃えて
赤ひげ加比丹が
赤ひげ加比丹が
ジャガタラくろんぼを
ラッパで呼び集め
アラ、ラル、ラル、ラ
ホラ、ラル、ラル、ラ
珍妙珍妙、駱駝のお酒でひとおどり
ホラ、ラル、ラル、ラ
まずまず一船あげました